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Body image とスポーツと漢方:2

2016/10/27

例えば相撲のような一対一で、かつ数秒から長くても1−2分で終わる競技ならいいですが、野球のように10代後半から40代前半までのさまざまな年齢層の選手がする団体競技の場合、そのポジションにおいてもBody imageの重要性は変わってくると思います。ちなみに40歳をこえて第一線でサッカーをしている選手は本当に少ないと思います。運動生理学的に無理があるのでしょう。ですので、キングカズはさすがにすごいと思いますね。話は戻って、以前にテレビでイチロー選手がアメリカに渡って、外国人選手のタックル等にも耐えれるように体重を3Kg増やしたが、とてつもなく体の動きが悪くなって、ぜんぜん打てなくなったと言う話をされていました。おそらくイチロー選手にとってのBody imageはたった3Kgの変動で違和感を感じるレベルほど繊細であったと言う意味だと感じました。そのためここ数年で体重は全く変わっていないそうです。そうすることで、体の負担が非常に少なくし、怪我や故障も少なく、かつ成績を残せるのだろうと私は考えました。まあ当たり前といえば当たり前の事でしょう。そこで今度はピッチャーを例にとって考えて見ましょう。

130Km後半から160Kmまで投げれるさまざまなタイプのピッチャーが多数おられます。年齢層も様々、球種も様々、右投げ、左投げ、オーバースローからアンダースロー、サイドスローと様々ですよね。体格は様々ですが、そう極端な差は無く、体重もそう極端な差はありませんよね。しかしスピードと制球力には非常に大きな差が出ます。ちなみにこれってどうしてなんでしょうか。本人の能力の差?、練習不足?。これこそがBody imageそのものだと私は思ってます。プロに入ってピッチャーをされている方々はもちろん、すさまじい訓練をされて、初めて、プロの門をくぐった方々です。もはや大部分は完成されたもののはずでしょう。しかしそこからの差は大きな物があります。私はおそらくスピードだけでみてみれば130Km後半のピッチャーはそこがBody imageの限界なのだと思っていますし、160Kmまで投げれる方はまだBody imageが完全には完成されていないのだと私は思っています。すなわちBody imageとは脳がもっている本来のバランス能力と言うことなのでしょう。そこでもし130Km後半のピッチャーが体重を増やし、筋肉を強化させて、140Km後半まで投げれるようになったとします。これは肉体改造という点ではもちろん可能なことだと思いますし、良く行われている事でもあります。別に間違ったトレーニングだとは思っていません。ただそこで起こることはおそらく、「本来の自分の脳にあるBody imageと違ったBody imageの感覚ができあがるのではないでしょうか」という事です。もしこれが160Kmまで投げれどんどん伸びる方はまだBody imageが完全には完成されていない選手なのかも知れません。すなわちスピードだけでみてみれば、スピードが伸びる選手はBody imageがまだ完全には完成されていないために、10Kg増の体重にも脳は対応できるかも知れないという事になります。

私見ですが、おそらく大谷翔平投手などのBody imageはまだ完成されていないため、トレーニングによってまだまだスピードが伸びるのではないかと思います。一方で、例えば金子千尋投手なんかのBody imageはおそらく常人以上に完璧に完成されているため、あれだけの変化球を同じ振りで投げれるのだと思っています。シンカーを3ヶ月で習得するなど本来あり得ない事だと思いますよね(マニアックですいません)。でも脳トレがもし完璧なら可能なのかもしれません。ちなみに変化球の習得には通常3年はかかるそうです。

しかし困った問題がやはりあります。それでも結局は肘や肩の負担は減らせられないという事です。要は筋肉は鍛えれても、靱帯は鍛えられませんよと言う意味です。ではなぜ昔の投手は先発完投で連日投げ抜けたのでしょうか?。なんでカネヤンは400勝もできたんやと言う意味です。ここで漢方の登場です。次回はその話をさせて頂きます。

PS:広島東洋カープ、惜しかったですね。黒田対大谷の勝負を見ていると、まるで千代の富士対貴乃花の取り組みをふと思い出しました。ますます日本シリーズ面白くなってきましたね。両チームともがんばって欲しい物です。