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年末のぼやき漫談と心理学

2016/12/06

今年の8月3日に夏の高校野球で大分の女子マネージャーの練習介助の事についてこのブログで書かせていただいました。先日、高野連が来年からの練習介助について問題ないとの回答が出たようで、本当に建設的な問題解決をされたと思っています。年末に解散される国民的アイドルグループも少し見習った方がいいように思いますが、こんな事はどうでも良いことですね。

さて大好きな野球漫談に入りたいと思います。11月12日に阪神甲子園球場で行われた(12球団合同トライアウト:要は野球の敗者復活戦ですね)ですが、まだなかなかいい結果が出ていないように思い、残念でなりません。ほんとうにまだまだがんばれる選手達がいっぱいいるので、できれば新しい球団で今後も目標を持ってがんばって欲しいものですね。そのなかでも、昨年ロッテを戦力外通告され、トライアウトでもいい成績を残せず、その後、いろいろあってアメリカのダイヤモンドバックスのルーキー(日本で言う8軍:日本では3軍までしか聞いたことがありません)から3Aのメジャー直前まで這い上がってきている中後投手の記事を読む機会がありました。昨日もテレビに出られていたようです(仕事の都合上見れませんでしたが・・・)。まだ20代半ばの年齢で解雇という地獄を見て、トライアウトでも失敗。もう後が無いとこまで行き、やっと手に入れた切符が大リーグの8軍という本当の地獄だったと思います。ルーキーで投手としてまず言われた事は「とりあえず楽しんでこい」という一言で、フォームの矯正などは一切無かった様です。そうするといままで制球に苦労していたはずなのにスピード、コントロールともに格段に改善し、3Aまで行ったようですね。断崖絶壁の崖っぷちまで行き、そこで本当の勇気を取り戻したと思います。

話は少し昔にさかのぼりますが、昔、阪急ブレーブスに松本正志という投手がおられました(まだ球団:オリックスかなで働いておられると思います)。東洋大姫路(高校野球での優勝投手)からドラフト1位で入団。しかし、性格が非常に素直で、いろんな人からのコーチを素直に聞き入れたため、逆に自分自身を見失ってしまい、残念な事に大成しなかったそうです。

ここで私が言いたいことは「与えられた題材に対しどのように捉えるかは、題材自体の問題ではなく、個人の問題と言う事」です。松本正志投手が、もし自分自身のやりたいようにすればどうなったかは、誰にも分からないですし、「最終的にその選択肢を選んだのは自分自身である」という事が大切なのではないでしょうか。

アドラー心理学では「褒めない」「けなさない」と言う立場を重要視します。要するに、「聞かれたことには答える」、しかし、こちらから「ああしなさい」「こうしなさい」とは言うべきではないという事です。なぜかと言うと、それは他人の心の領域に土足で上がり込む様な事だからです。でもいつでも、「援助する状態は常に作っているんですよ」という事を示してあげる事が大切だと言う意味なのでしょう。それは最終目的が本当の意味での「自立」だからなのでしょう。

近鉄、大リーグで活躍した野茂英雄さんはトルネード投法を、元ロッテの村田兆治さんはマサカリ投法をイチローは振り子打法を、周りがどんなに反対しても、自分自身を信じ、決してその選択肢を捨てませんでした。その分、そのリスクに対し、しっかりと自己責任を持ち、大投手、名選手になられたのだと思います。これぞ本当の意味での自立ではないでしょうか。

子が親からの助言を素直にそのまま聞き入れ、そのとおりの行動をする人が多いのはなぜなのでしょう?。理由は簡単です。「そうすることが楽だからです」。特に子供はそうだと思います。そして最大の理由は、もしも悪い結果が出た場合、「そのなったことを、他人のせいにできるからである」。と言うのがアドラーの考えです。今の時代、いい学校に行って、いい成績をとったからと言って、すばらしい人生が確実に保証される事は絶対ありませんし、成績が悪かったからと言って、人生の敗者になったわけでもありません。「自分の事は自分で決める」これぞ自立の第一歩だと思います。

年末に解散される国民的アイドルグループも、最後に建設的な問題解決をしてもらいたいものです。

この後すぐに、Body image とスポーツと漢方:3を書かせて頂きます。