院長ブログ

再開のお知らせ

2016.07.29

振り返ると、昨年の4月あたりに書かせて頂いていらい全くのご無沙です。正直に申し上げてて忙しさにかまけてさぼっていたのですが、勤務医時代のようにあまり本を読まなくなった事もあり書くべき事や、書きたい事、自分自身の目標のような物を見失いかけていたというのも一つの理由だと思います。そのあいだにも数々の普通の治療では歯が立たない難しい患者さんの診療にあたることも数多くありました。そのなかでも、原因不明のむつかしい痛みが原因で学校にいけなくなった不登校の子供たち、些細な事がきっかけで引きこもりになった中高生の子供たち、対人恐怖症、赤面症などの子供たちの診察は私も今までに経験したことがあまり無く、何をしていいのかわからず、正直申し訳ない気持ちでいっぱいでした。同じ世代の子を持つ親として何とかしてあげたいと言う思いで心がいっぱいでしたが、医療だけではなんともならないケースが大半だったと思います。特に、その根底にあるのが学校やその他の場所でのいじめや虐待だったと分かったときには胸が張り裂けそうな思いがありました。特に多く感じたのがご家庭や学校等での言葉の虐待だったと思います。子供たちは非常に敏感なので、ご両親やご兄弟、学校や塾の先生、友人のかたがそんなつりはなく掛けた言葉でも非常に傷つくことがあったのかもしれません。またそのような子供たちはちょっとした「語りかけで」、失った自分自身を取り戻すことも十分に可能なのだと信じています。そのような診療を家族の方から依頼され、試行錯誤した結果ではないのですが、たどり着いたものは「言葉の大切さ」「語りかけ」「勇気づけ」の大切さでした。私の考えでは彼らは病気だとは思っていません。ですから、いくら精神科の薬を飲んでも不登校は解決しないでしょうし、その他の症状も緩和されません。実際にはほんの些細なことで道をそれたのですから、ちょっとしたきっかけで立ち直ることができるはずですし、出来ると信じて居ます。今後は漢方の話を間に入れていきながら、コーチングやカウンセリング、子供の教育についてもお話させていただきたいと思っています。