院長ブログ

偏頭痛について(1)

2014.06.24

昨年の11月11日に移転して以来の経緯ですのですが、1月から3月頃は風邪、インフルエンザの患者さんが多かったように思います。が、最近は難治性の頭痛、めまい、アレルギーの方々の来院が多いように思います。私はめまいやアレルギーの漢方も得意としていますが、如何せん、耳鼻科医でもなく、皮膚科医でもない私が治療を行うより漢方を良く理解している皮膚科、耳鼻科医が治療したほうがいいように思うため、大きくは宣伝はしておりません。ごくごくまれに頼まのまれた方のみの診療としてます。ただ頭痛は「痛みであり」かつ、私が頭痛専門医であることもあり、今後力を入れていきたい所でもあります。その中でもきわめて患者数の多い偏頭痛ですが、漢方薬が非常に効力を発揮します。頭痛の治療薬は頭痛の頓挫薬と予防薬に分かれます。ただ、いまある激しい頭痛を漢方で治めることはお勧めしません。理由はトリプタンというすばらしい効果を発揮する薬剤が存在するからです。一方、予防薬はどうかというと、抗けいれん薬などは効果はありますが、眠気を伴うなどの副作用があります。朝起きたら寝るまで、毎日痛いというような「慢性連日性頭痛」「薬物依存にともなった痛み」は抗けいれん薬を使用しますが、月のうち、5日くらい痛いと言うタイプに使える予防薬が、私的には、西洋医学に中には少ない様に思います。もし、そのような痛みに対し効果があったのなら、とっくの昔に大ブレイクしているはずですが、無いから、イブなどを漫然と使用しているのでしょう。そこで登場が漢方です。

                                                次回に続く