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SMAP解散と共同体感覚

2016/08/22

最近の新聞を読んでいると、「リオオリンピックメダル多数」「高校野球作新学院優勝」などの明るい話題のなかで、SMAP解散の記事が多く目につきます。まあ、記事というよりは雑誌の見出し程度ですが、ヤフーニュースなどでは話題沸騰といった感じです。私自身はSMAPが解散しようがしまいがどうでも良いのですが、彼らを取り巻く環境があまりにも私的理論のもとに生きて居る部分が多いというのが印象で、非常に残念でなりません。

まず第一にですがこの世の中で起こっている多くの問題の原因はいったい何なのでしょうか?。公害にしても戦争にしても、夫婦間、友達間の問題、会社の問題、進学、就職の問題などなど、多数問題はありますが、要は個々における人間関係の問題を建設的に解決出来るかどうかにすぎないのではないのでしょうか?。

以前にテレビで高橋慶彦という元広島東洋カープという野球チームの方が言われていた事なのですが、{野球に興味が無い方はすいません。1975,1979年に広島が優勝した年の名内野手のかたで、江夏、衣笠と共に広島ノ黄金期の中心メンバーだった方です}、「メンバーの方々がみんながみんな仲良いわけではなかった」「むしろ仲が悪かったかもしれません」という内容でした。

しかし日本シリーズで優勝するという目標があり、その点での乱れは一切無かった。しかしその中で、一人でも、自分だけ目立ちたいと思う人がいたりしたらどうなったでしょう?。当然調和は崩れます。野球に個人プレーなどと言われるかもしれませんが、もしあの時代のカープに共同体感覚という物が無かったら(野球馬鹿ですいません)、「伝説の江夏の21球」は成し遂げられなかったと思います。そして、たとえ仲が良くなくても大きな一つの目標があるから、目標は達成され、そこに伝説は生まれ、人は希望の中に生きていけるのではないでしょうか。古くはビートルズのジョンレノンとポールマッカートニーにしかり、阪神タイガースの掛布と岡田とバースが仲良しだったとは到底思えません。さらにサッカー日本代表の本田選手と他の選手が緊張感もなく、和気藹々としている姿は私には想像がつきません。

さてそもそも共同体感覚とは何なのでしょうか。

共同体感覚を平たく言うと、人が全体の一部であること、全体とともに生きていることを実感すること、そうした感覚を指します。

こうした共同体感覚の意味を表すには、共同体感覚を欠如した状態を考察すればいいでしょう。それは私的論理に基づいて生きている状態だと言ってもよいでしょう。

 私的論理とは自分の利益を第一に考える生き方です。もちろん人は生きてく上で、利益を得る必要があります。

しかし、共同体の中で生きている人が、自己の利益のみ考えて、他者から得ることばかりを考えればどうなるでしょう。誰もが相手から搾取することばかり考えれば、やがて共同体は成立しなくなります。

 人は共同体なしでは生きられないため、人間にとってこれは極めて不都合な事となり得るのです。僕は一人で生きていると考えて居る方もおられるかもしれませんが、コンビニに行って物を買うのも、誰かが作った物を口にするのだから、一人で生きていくと言うのは無理がある訳です。

共同体の最小単位は家庭だと私は思っています。最大単位は宇宙でしょう。まあ宇宙の話はおいておいて、離婚などが共同体の破綻の最小単位なのではないでしょうか。離婚をされた方々の話を聞いていても、お互いが好き勝手なことを言っている事が多く、振り回された子供がひどい目にあっていることが多いように思いませんか。

話はひたすら飛びまくっていて申し訳ありませんが、人はいつか死ぬので、終わりの無い関係というものはありません。ただ、建設的な終わり方という物は必要だと思います。是非、SMAPの皆さんも建設的な解決法で問題をクリアして欲しいと思います。

 

この中でお話しました共同体感覚とは、アドラー心理学のなかで根本となるものの考えかたで、私の考える疼痛緩和理論の中核をなす物です。次回は男性更年期についての漢方の話を交えながら、劣等感についてお話したいと思います。